介護業界で働く理学療法士の阿部(@yousuke0228)です。
保育士と介護士を統合するっていう話の元ネタです。
それはラヒホイタヤ。
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ラヒホイタヤとは・・・
ラヒホイタヤ (フィンランド語: Lähihoitaja、英訳: Licensed practical nurse。日本語では准看護師に相当) は、厚生労働省が少子高齢化で不足が懸念される福祉人材確保のために参考にしようとしていたフィンランドの医療・福祉系の共通基礎資格である。(wikipediaより引用)
以前の保育士・介護士の統合問題もこの資格が見本となっているようです。
一旦は見送りになった形ですが、これは既定路線ということで進んでいくと思われます。
(もう進んでいます・・・。)
種々の職種を統合するなんて、乱暴だという意見も多いかと思いますが、この人口減少時代&高齢者増加の社会的な流れを考えても、もう避けられません。
リンク:介護人材における実践キャリアアップ制度構築のための基本的な考え方
この資料を見ると、ラヒホイタヤの流れがよくわかります。
日本が真似したいこの制度「ラヒホイタヤ」
どんな資格がフィンランドで統合されたかというと
保険医療7部門
准看護婦:Perushoitaja
精神障害看護助手:mielenterveyshoitaja
歯科助手:hammashoitaja
保母/保育士:lastenhoitaja
ペディケア士:jalkojenhoitaja
リハビリ助手:kuntohoitaja
救急救命士-救急運転手:lääkintävahtimestari‐sairaankuljettaja
社会ケア3部門
知的障害福祉士:kehitysvammaistenhoitaja
ホームヘルパー :kodinhoitaja
日中保育士:päivähoitaja
以上・・・
確かに10資格が統合されたと思うと、驚きますよね・・・・。
それを知っておけば、日本における保育士・介護士統合問題も大して驚かなくなってきます。
医療福祉人材の最大活用の現在の状況(追記2017年6月18日)
資料:地域包括ケアの深化・地域共生社会の実現より
日本では、以下の資格が対象となる予定です。
【医療系】
看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・視能訓練士・言語聴覚士・診療放射線技師・臨床検査技師
【福祉系】
社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士・保育士
これらの資格取得者が複数の資格を取りやすくなるように動き出しています。
時期も既に明言されており、
保健医療福祉の専門人材について、対人支援を行う専門資格を通じた新たな共通基礎課程の創設を検討する。平成29 年度に共通基礎課程の検討に着手し、各専門課程の検討を経て、平成33年度を目処に新たな共通基礎課程の実施を目指す。
とされています。
まとめ
理学療法士からいろんな職種へ移行していき「ダブルライセンス」のセラピストが増えるのでしょうか。
ダブルライセンスだったとしても、ちゃんとした戦略がなければ、「ただのダブルライセンスの人」に成り下がってしまうので、新たな資格取得の際には、熟考すべきと思います。
(ただ純粋にその職業に就きたいというのであればそれは否定できるものではありませんが・・・。)
もし将来の理学療法士の働き方や行く末が心配なのであれば、単に職種を変える・増やすということだけではなく、どんな分野、どんな業界で働いていくかというマクロの視点も持っておいた方が良さそうですよ。
リハビリってどんな業界分野とも親和性が高そうですし!!
関連記事:人口動態から見る理学療法士の働き方〜3倍の結果が出せる人材へ?〜
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阿部洋輔
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