集団リハビリは未来のスタンダード〜集団リハの効果とメリット〜

スポンサーリンク





働き方改革に興味津々の理学療法士の阿部(@yousuke0228)です。

どの業界も働き方改革真っ盛りです。

リハビリ業界、介護業界ももちろん。

未来のスタンダードはどうなるのか?

集団リハビリなんて今更流行るの?

という方に読んで頂きたいです。

集団リハビリこそ未来の働き方

私は理学療法士になって十数年。

2006年までは報酬体系に、個別リハビリ・集団リハビリという方法があったんですね。

(現在は言語聴覚士の領域で残るのみです・・・)

集団リハビリとは

言葉の通り、療法士が患者さんの集団にリハビリを実施していたわけです。

2006年の診療報酬改定でその集団リハビリ(集団療法)はなくなってしまいました。

要は国の決める診療報酬の枠組みでは、個別的にリハビリを行うしか方法がなくなったわけです。

そこから10年余り経過。

療法士・セラピストの数は爆発的に増えました。

「集団リハビリ」自体知らない若手療法士がいてもおかしくありません。

もはや集団での指導といえば、フィットネス業界の十八番です。

時代が「個別リハビリ」に傾倒する今、今後役に立てるべき視点は「集団リハビリ」です!

大田仁史先生のこの本にはヒントが満載です。

脳卒中者の集団リハビリテーション訓練の13原則

脳卒中の患者会での患者さんの課題

・生活感覚の戸惑い

・社会的孤立と孤独感

・獲得された無力感

・役割の変更と混乱

・目標の変更ないしは喪失

・可能性がわからない

・障害の悪化や再発の不安

(引用:脳卒中者の集団リハビリテーション訓練の13原則)

集団リハビリの効果

自己価値観の増大やピアサポートしての効果もあります。

大田先生の書籍を読むと、前述した患者さんたちの課題に対する効果もあるということがわかります。

集団リハビリのメリット

患者さん、利用者さんに対しては前述した効果を狙って集団リハビリを行うことが一つのポイント。

そして我々専門職側から考えてみると、こういったメリットも挙げられます。

専門性の生産性向上

先ほどの集団リハビリという算定方法がなくなってしまったというのは、診療報酬での枠組みの話。

決して集団リハビリと言う概念がなくなったということでありません。

そして今の時代だからこそ考えられるメリットもあるわけです。

それは、生産性の向上。

療法士の増加するスピード以上に、高齢者の増えるスピードは早い。

そうなればすべての方々に個別的な対応は無理な話。

職域も拡大して病院ばかりにいた療法士も、どんどん地域に出ているわけです。

ですから、

1人の療法士に対して、1人の患者さんという個別対応ではなく・・。

1人の療法士に対して、5人の患者さんというような集団対応も必要です。

専門職の生産性向上ということを考えても、非常に重要な視点です。

個別に手間をかけすぎるセラピストは経営者から嫌われているかもしれません。

回復期リハでも個別対応まっしぐらなこの時代ですが、療法士の配置が医療機関より少ない在宅の現場やデイサービスなどでは、「効率よく」「生産性を高めて」利用者さんを見ていくことも必要です。

利用者さんが「(時間をかけて)しっかり見てくれる」とセラピストのことを言っているのは諸刃の剣かもしれませんよ?

そもそも療法士はいろんな利用者さんをトリアージ的にチェックしていくということが苦手です。

同じ効果を出すのに、時間をかけすぎているのだと立場がなくなってしまうかもしれません。

集団リハビリを行うべきセラピストは?

病院に限らずデイサービスで働いているセラピスト。

地域での指導場面があるセラピストの方にはとても良いです。

決して個別対応を軽視するものではなく、専門職としても手段を増やしていくことが大事です。

施設系で働かれたことのあるセラピストの皆さんは集団指導でのメリットというのも感じてらっしゃると思います。

前述した大田先生の書籍には、13原則なるものがありますが・・・

・障害の同一性と個別性を知る

・同じ動作を行い、参加者それぞれの出来ることの違いを明確にする

・指導者は一回以上、参加者に声かけをする

・個人的質問は全員の問題でもあると、必ず一般化して答える

(引用:脳卒中者の集団リハビリテーション訓練の13原則)

などなどヒントが満載。

例えば、今より3倍の効果(3倍の利用者さんを見る・1/3の時間で結果を出す)を出すことを求められるとすると、「個別対応」に加えて「集団リハ」を駆使できることは療法士にとってすごい強みになります。

集団リハビリのエッセンスが使えるようになりたい療法士は・・・

理学療法士の養成校で集団リハの仕方なんて習うものでもないので、これこそ「習うより慣れろ」ですね。

こういう分野はトレーナー・インストラクターの得意分野でありますから、そういう方に指導を受けるのも一つ。

同じ健康分野を職域とする仲間ですし、切磋琢磨しましょう!

個別リハビリや個別対応ももちろん必要だけれど、集団でのメリットをうまく使えるセラピストになりたいです。

生産性をあげる武器を持っているセラピスト。

これから流行りますよ。

スポンサーリンク




The following two tabs change content below.

阿部洋輔

理学療法士(保健医療学修士)。 弟に脳性麻痺という障害があったことがきっかけでリハビリ業界へ。 一般病院勤務→在宅リハ転職→26歳でデイサービス管理者を経て、社内の管理職。施設運営や労務管理で挫折・修羅場多数経験。 詳細なプロフィールはこちらです

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

理学療法士(保健医療学修士)。 弟に脳性麻痺という障害があったことがきっかけでリハビリ業界へ。 一般病院勤務→在宅リハ転職→26歳でデイサービス管理者を経て、社内の管理職。施設運営や労務管理で挫折・修羅場多数経験。 詳細なプロフィールはこちらです