2020年2月頃からのコロナショックへの対応で日々管理職やマネージャーの方は辛い思いをされていることと思います。
私は拙いながらも7、8年、マネジメントの業務を担当させてもらっています。
これまでマネジメントについてのHow to的な書籍はいろいろと読んできました。
ただHow toを読むよりも1つのノンフィクションを読むことで仕事に対しての見え方が変わる時があります。
今回、特に仕事に生かそうと思って読み始めたわけではないこの本もそういった1冊だと思います。
目次
ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験を読んだ
これは2008年に10年ぶりに募集された宇宙飛行士募集の時のドキュメントです。
宇宙飛行士に必要な力
宇宙飛行士に必要な力として
- ストレスに耐える力
- リーダーシップとフォロワーシップ
- チームを盛り上げるユーモア
- 危機を乗り越える力
が紹介されています。
そして選抜試験では、この全ての項目において尋常でないレベルの問題が課されるわけです。
すべては候補者の人間力を調べ上げるため。
宇宙飛行士になるということは、もはや「人類代表」となるわけで世界最難関の試験とも言えるでしょう。
私はパイロット、医師、研究者などの経歴を持つ候補者たちが、目標に向かって一致団結してチャレンジする姿がとても眩しく感じました。
そしてそんな経歴の方たちが宇宙を目指すというある種子供のような純粋無垢な気持ちを持っていることに驚きを隠せませんでした。
死に対する考え方
当たり前のことなのかもしれませんが、宇宙飛行士の仕事上でのトラブルは死に直結します。
もはや、宇宙飛行士の「働き方」と言うより「生き方」です。
死のリスクが常に横にあるのですから。
だからこそそこの環境に惹かれている候補者たちに感情移入していったのだと思います。(私自身、仕事に関して命を懸けてというような感情を持ったことがないので、その反動かもしれません。)
私が働く中で命の危険を感じる仕事をしたことはありませんが、私にとって死は全く関係のないものではありません。(その時がいつ来るかなんてわかりません。)
だからこそ今行っている自分の仕事に自分なりの意味を付けていくことは非常に大切だと思っています。
私が好きな考え方に「一日一生(一日を一生涯だと思って生きるという意味)」というものがあります。
その1日1日を最後の日だと思って後悔のないように大切に過ごすことが必要だと改めて考えさせられました。
宇宙飛行士選抜試験をマネージャー業務に生かす
現在、コロナショックで今までにないストレス下で働く人がとても多くなっています。
管理職やマネージャーの方々も例外ではありません。
- 日々朝令暮改を恐れず業務を調整したり
- 各部署から板挟みになったり
- そもそも緊急事態宣言はいつ終わるのかを考えたり
毎日ジャブのようにストレスを与えられていくのは本当に辛いですよね。
そしてストレスを与えられ続けた結果、リーダーシップやフォロワーシップを発揮するどころか、それらを欠いた態度として表出してしまうこともあります。
もしそこでリーダーシップやユーモアを発揮しながら課題解決に力を出せる人はどの職場であっても重宝されてますよね。
前述した宇宙飛行士に必要とされる
- ストレスに耐える力
- リーダーシップとフォロワーシップ
- チームを盛り上げるユーモア
- 危機を乗り越える力
これらの力は、コロナショック下で働く管理職やマネージャーに必要とされるものと変わらないのかもしれません。(求められるレベルは随分変わるかもしれないが…)
今の自分に欠けている問題が何を俯瞰的にとらえておくことはとても大切です。
私なりのマネジャーの仕事できてるかチェックリスト
- ストレスにうまく対応できているのか?
- リーダーシップを発揮できているのか?(部下に偉そうにだけしてないか?)
- フォロワーシップを発揮できているのか?(上司に文句ばっかりいってないか?)
- チームの雰囲気を良くするようにできているか?(不機嫌にしていないか?)
- そもそもこの状況を諦めていないか?
人は自分の課題を俯瞰的にとらえられた時に悩みがなくなりますよね。
みんなで何とか乗り切りましょう!
内容が気になったらぜひ読んでみて下さい!
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阿部洋輔
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