新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにいろいろな話題が上がっています。特に話題になっているのは「新しい生活様式」ではないでしょうか?
しかし介護業界では、新しい生活様式を当てはめると運営がどうにもならないという話を聞きます。今回、整理したいことを書き出してみました。
目次
新しい生活様式によって新型コロナウイルスの感染リスクを減らすことはできるがゼロにはできない!
新しい生活によっていろんな対策を取るとしても、感染リスクがゼロになることはありません。
これはどんなことも同じかもしれませんが、「完璧」に行おうとすることは案外効率が悪いもの。
60〜80点くらいは少しの対策で取れるが100点をきっちり取ろうとすると案外手間暇かかるというイメージ。
となるとワクチンが出来るまでは、完璧な対策や対応には一生辿り着かないかもしれません。
ちょうど良いところで手打ちにするということも必要なことです。
感染による様々なリスクと必要な介護サービスを使わないリスクのどちらを選ぶのか?
感染対策が100点のものであれば、安心して介護サービスを使える。
それはわかります…。
とはいえ前述したように、100点の対策はほぼ不可能。
少しの不安がある中で、どの程度のサービスであれば受けられるかというのは
事業者だけでなく利用者さんも考えていく必要があります。
個人個人リスクの捉え方は変わりますから、自分で考えるしかないのです。
そもそもデイサービス利用にあたりどんな機能を求めていたか?
介護サービスを使うかどうかを悩むということは、何が利用目的だったかということを再確認しておくことが必要ですね。
生活に必要不可欠なサービスが多ければ多いほど、優先順位が上がりますし、必要でないサービスであれば、優先順位は下がりますね。
ソーシャルディスタンスを完璧に守ろうとすれば受け入れ可能人数減が不可避!
人との間隔を2m以上取るというソーシャルディスタンスを完璧に守るとすると一般的なデイサービスの受け入れ人数は1/3~1/4くらいにしないといけません。介護事業の性質上職員の必要人数が決まっていますから(もうこの人員基準にもメスが入らないと色々と厳しい…)、収益悪化は免れません。
そうすると職員だけでなく、利用者、利用者家族の介護離職などいろんな問題が次々と発生してしまう可能性があります。
現実的に行える対策として
- 利用前の検温
- 症状の有無に関係なくマスク着用
- 手洗いの徹底
- できるだけ1mの間隔
- こまめな換気
- 大きな発声を伴うプログラムを中止する
リストアップすると当たり前のようなことばかり。
しかし、まずはこのあたりから始めるしかないのではないでしょうか。
こんな時に2mのソーシャルディスタンスは無理だ!とか言っている場合でもないでしょう。
まとめ:完璧より出来ることから
脊髄反射的に完璧な対策を求めるのではなく、行える対応に優先順位をつけてきっちりとこなすことが必要です。
新しい生活様式なんて無理だ!ということではなくどういう形なら無理なく進めていけるかを今一度考えましょう。
完璧より出来ることからスタートです!
阿部洋輔
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