みなさまおはようございます。
介護業界で働く理学療法士の阿部(@yousuke0228)です。
平成27年度の介護報酬改定で地域でのリハビリテーション専門職の振る舞い方が再注目されました。
その一つが「SPDCA」。
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目次
地域のリハビリテーション専門職は必読の報告書
⇨高齢者の地域における新たなリハビリテーション在り方検討会報告書
平成27年度の介護報酬改定で生活リハ分野での変化がありました。
通所リハビリでは生活行為向上マネジメント加算あたりがリハビリ職としての新たな可能性でした。
ビジネスでも使われるPDCAサイクル+「S」
そもそもPDCAサイクルって何?
PDCAサイクル(PDCA cycle、plan-do-check-act cycle)は、事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の一つ。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。(wikipediaより)
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Act(改善)
これをぐるぐるぐるぐる回していく。
業務を「改善」させるためのツールです。
トヨタのカイゼン方式があるように日本人は得意と言われたりする。
そしてリハビリ業界のSPDCA
Sが追加されています。
Sは・・・・Surveyです。
情報収集とその分析・評価とされます。
平成27年度介護報酬改定の目的は、利用者さんの生活面・参加面までに目を向けようということ。
それに対して情報収集をしましょうということです。
今後の通所施設での視点
セラピストの評価は身体的評価・ADLまでの範囲に固まってしまいその方一人一人の生活・趣味・役割といったところまで見切れていないとされています。
そこで、このような評価バッテリーも推奨されています。
通所介護のリハビリはこれを軸に行って行かねばなりません。
⇨通所介護及び短期入所生活介護における個別機能訓練加算に関する事務処理手順例及び様式例の提示について
通所でもどんどん生活・活動面を見るために「Survey」を意識して「PDCA」回しましょう。
理学療法士の私がPDCAを使う3つの場面
1.利用者さんの個別リハビリ
患者さんを「目標立てて、評価して、プログラム立てて、治療して、再評価」
この通常の流れが言葉は違えどPDCA。
患者さんの状態を少しでもよくしていくということを考えると、「改善」につながっています。
理学療法士が得意なやつ!!
2.介護現場でのリハビリテーション
先ほども書いた通り、平成27年度の介護報酬改定の際に、「Survey」が追加されました。
「Survey:情報収集とその分析・評価 」とされるため重複している部分もありますが、ちゃんと情報収集や分析しておきなさいというメッセージです。
利用者さんの背景や情報収集をしっかり行うことは現場でのプログラムに反映できるだけでなく、機能以外のアプローチのアイデアにつなげることも出来ます。
3.中間管理職としての管理業務
目下こればっかりを考えています。
なんか最近白髪増えた気がしますもん・・・。
単なる老化現象かもしれませんが・・・。
部門の管理者であったり責任者となっているセラピストの方々も非常に多いです。
よくビジネス書などで言われるPDCAはこちらの方です。
- 部門の売上などの計画を立てて・・
- 現状をチェックして・・・
- 計画とのギャップとなる課題をチェックして・・・
- 課題を解決する対策を立てて・・
- 立てた対策を実行して・・・
- 検証(再評価)して・・・・
- 改善する・・・・
- そしてサイクルを回し続ける・・
という大まかな流れのこと。
数字が苦手な人もいるかと思いますが、数字にしないと客観性が全く出ない・・。
ここは中間管理職セラピストの頑張りどこです。
みなさん頑張りましょう。
まとめ
自分の業務や課題改善のためにも使えるPDCA。
介護保険下の話だけとして捉えるのはモッタイナイ。
結局はどんどん自分自身をバージョンアップさせる必要もあるし、それができると仕事も課題も解決しやすいということ。
ぐるぐるぐるぐる。いろんな場面でサイクルを回していきましょう。
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阿部洋輔
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