サルコペニア・ロコモ・フレイルの説明
サルコペニア:筋肉量や筋力が低下した状態で、ロコモより前の段階。
ロコモ:日常生活に必要な運動機能が低下し、介護が必要になるリスクが高まった状態。
フレイル:上記の2つに似た概念だが、筋肉以外のこころの問題も含めた心身の機能の低下。
ん??
分かりやすいようで、何も分からない・・・。
特に3つの違いが分かりません。
専門職ならまだしも、一般の方にこの違いを説明するのは難しいと思います。
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言う人が異なれば、名前も違う
ということで、少し調べました。
提唱する所も違えば、名前も違う。
では提唱しているところの名前を挙げますと・・・。
サルコペニア:European Working Group on Sarcopenia in Older People(EWGSOP)
リンク:サルコペニア:定義と診断に関する欧州関連学会のコンセンサスの監訳とQ&A
もともとはヨーロッパ用の診断であり、後々日本人対象のカットオフ値なども開発されているようです。
ロコモ:日本整形外科学会
ロコモはかなり市民権を得てきましたね。
曽我先生のこの本も参考になります。
フレイル:日本老年医学会
提唱している学会を考えると、少しは整理できそうな気もします。
誤解を恐れず、「加齢による体力低下」と理解しておきましょう・・・。
情報を取捨選択する必要がある
随分前に「メタボ」が市民権をゲットしました。
運動系の啓蒙に役立つ新たなキーワードとしては現在は「ロコモ」が一歩リード。
(その後に、サルコペニア・フレイルが虎視眈々と狙っています・・・・)
色んな力も働いていますので、情報に振り回されすぎないような、取捨選択の力も大事ですね。
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阿部洋輔
デイサービス管理者の理学療法士/保健医療学修士/介護業界10年/介護業界で働く施設のマネジャーやリーダー、介護が必要な家族を持つ方に向けて情報を発信しています/みんなの介護「介護の教科書」コラム執筆しています/2人の娘の父/詳細なプロフィールはこちらです
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