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言葉の定義って難しいです
色んな新しい言葉が出てきたり、今まで使われていた言葉の意味が変わってみたり、言葉の定義というのは絶対ではないということを感じさせられます。医療介護業界でこんな話もありました。
関連記事:わかります?サルコペニア・ロコモ・フレイルの違い〜さあ、言葉の整理をしよう!〜
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2017年1月に話題になった一つの提言
日本老年学会と日本老年医学会が発表した高齢者の定義の変更について。
高齢者の定義の変更って?
関連記事:何歳から?新しい高齢者の定義とは?〜准高齢者・高齢者・超高齢者〜
高齢者の定義変更については、現在の65才以上の世代の若返りが顕著であるから、(そもそも平均寿命の延びが大きい)論争が巻き起こるのは構わないと思います。
リンク:「高齢者に関する定義検討ワーキンググループ 報告書」日本老年医学会
高齢者の新分類
ということで、今回話題になっている「新しい高齢者の定義」とは以下のようになっています。
65才〜74才 | 准高齢者(pre-old) |
75才〜89才 | 高齢者(old) |
90才以上 | 超高齢者(oldest-old) |
マクロ的に考えれば、1億総活躍時代を推進する一つの策でもあるし、少子高齢化社会(名目上)への課題を一気に解決してくれそうな策であることは事実。
この問題が社会保障や年金の問題とリンクしてくるので、年金受給時期が75歳以上となったり、介護保険が利用できるもの75歳以上となる可能性もあります。
となると、ただ静観するのも問題。
賛成するにせよ、反対するにせよ、バランス感覚はいつでも必要です。
言葉の定義について考えさせられたのは、ジョージ・オーウェル「1984年」を読んだからでもあります。
言葉の定義について考えさせられたのは、ジョージオーウェルの「1984年」を読んだからでもあります。
某大国では、某大統領が当選されてから、この本が売り上げを伸ばしているそうです。
それはこの小説の設定である、真実を改ざんする仕事をする主人公、一党独裁による徹底的な情報操作が日常的に行われる世界。
これに似ている本当の社会があるからでしょう。
「独裁政党の発表すること=真実」となった時の悲劇というか、重すぎる雰囲気というのはぜひ小説で体感してみて下さい。
来る 20××年(フィクション)
「○○国は今まで高齢者と定義されていた層の国民の若返りが顕著なため、「高齢者」という言葉が必要ないと判断しました。」なんて嘘みたいな本当の話があるかもしれません。
言葉の定義を操作することで、理論上は高齢者をゼロにすることも可能です。
色んな情報源から色んな情報を仕入れておく必要があるし、自分でも常にそれは何故なのかということを考えるようにして。
どんどん流されてくる情報に踊らされないようにしないといけません。
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阿部洋輔
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