デイサービス管理者の現役理学療法士が伝えるデイサービスの仕事と魅力

介護業界で働く理学療法士の阿部(@yousuke0228)です。

スポンサーリンク





いろんな方にお話を聞くと、介護業界についてあんまり良いイメージがないとのことで・・(汗)

療法士に聞いたって、介護分野って都落ち感を感じる人も多い・・・。

それじゃ困るってことで、デイサービスに長く勤める私の目線でデイサービスの理学療法士について書いてみようと思います。

介護業界ってどんなもんかな〜?とか、介護業界に行ってみようかな〜?と思うセラピストのみなさんに向けて書きましたので、是非読んでください!

デイサービス(通所介護)とは?

一般的なデイサービスとは

デイサービスは、施設に入所せず、昼間に日帰りで利用できる通所介護サービスのこと。

(引用元:wikipedia)

簡単に言えば、高齢者の方々が日中安全に過ごすことが大きな目的です。

基本的に介護保険を利用してのサービスとなりますので、一般的には65歳以上の方がほとんどです。

サービス内容としては

  • 健康チェック
  • 食事
  • レクリエーション
  • 入浴

あたりが中心。

子供で言う保育園だね・・・・なんていう方もいるのですが(これは語弊が)。

介護保険サービスにおいて、一番利用されているサービスでもあります。

(200万人くらいは利用されています。)

じゃあデイサービスってどのくらいあると思いますか??

・・

デイサービスの数は、なんと4万店舗を超えています。

4万ってあまりどのくらいの多さかわかりにくいと思います。

参考までに大手コンビニチェーンの数がこんな感じです。

セブンーイレブン 18,200店 、ローソン 12,200店 、ファミリーマート 11,500店 など、コンビニ14チェーン合計 56,200店だそうです。(2015年11月時点)

ということで、セブン・ローソン・ファミマくらいの数はあるということ。

結構驚きませんか?

ただ右肩上がりで増加していたデイサービスも平成29年9月時点で初めて減少しました。

ここからは大きく数が増えるということはないのでしょうが、サービスの質が問われてくる時代になりそうです。

今は働き方改革なども最盛期で、介護離職(介護で仕事をやめなきゃいけないこと)を減らそうと国は躍起です。

介護問題を抱える家族にとっても、デイサービスは非常にありがたい存在です。

介護を受ける方がデイサービスに行っている間に、介護者は仕事に行けるわけですから。

そんなニーズで利用されることをレスパイト(家族の休憩)目的とも言いますが、そういった意味でもデイサービスが社会的なインフラとして果たす役割が大きくなっています。

リハビリ特化型デイサービスとは?

知ってますか?

リハビリ特化型デイサービスとか機能訓練特化型デイサービスなどと言われます。

これは先ほどのデイサービスの中でリハビリや機能訓練を中心に行う事業所のこと。

イメージはこんな感じ。

厳密にこういった基準を満たせば「リハビリ特化型デイサービス」と言えるということではなく、デイサービスのコンセプトですから、施設によって若干の差はがあるのが事実です。

よくある提供サービスとしては

  • 健康チェック
  • マシントレーニング
  • 専門職による個別リハビリ
  • 集団体操

などになってきます。 半日のところもあれば1日のところもありますので、これは施設に問い合わせてみるのが一番早いですね。

介護保険の基本理念が自立支援ですので、体をしっかりと動かして体が弱くなっていくのを防ごう!またはもっと強くしよう!というのがこのリハビリ特化型デイサービスのコンセプト。

リハビリ職種が活躍しやすい場所でしょうかね。

そして今度は自立支援介護なるものが国が推進し始めました!

デイサービスの選び方・選ばれ方

本人だとしても、家族だとしても利用目的を明確にしてもらうことから始まります。

(読んでくださっているあなたが理学療法士だったら、どんなニーズで自分の勤めるデイサービスが選ばれているかを知っておくといいです。)

利用者本人

  • リハビリがしたい
  • 食事がしたい
  • お風呂に入れてもらいたい

家族目線

  • 仕事に出ている間、安全に過ごすために通って欲しい
  • 本人は気にしていないのだが、リハビリはして欲しい
  • 家族の介護疲れがあり、たまには外出して欲しい

などなど、利用目的は本当に様々です。

施設によって得意分野・不得意分野というものがありますので、ここを明確にしておくのは非常に重要です。

施設管理者からのアドバイス

この介護業界はインターネットでのホームページとかをうまく活用できている事業所は少ないです。

地域密着のサービスですので、今まではネット上で認知される必要がなかった(感じていなかった)業界でした。

ここ数年は利用者さんのご家族がインターネットで検索されてから、問い合わせがきたり、それこそインターネットを見たので見学にきましたなんてことが非常に増えました。

そんな時に、リハビリ特化型デイサービスでチェックされている点としては・・・

  • リハビリの専門職の配置はどれくらいか
  • そのスタッフがどのようなサービスを行っているのか
  • 施設の雰囲気が良いか
  • 職員の対応は丁寧か

あたりが中心です。

利用者さん家族には専門職が配置されていれば安心される方も多いのですが、リハビリの専門職がいても、個別対応ができているのか、集団での対応になるのかでサービスが異なりますからしっかりとした説明しておかないといけません。

まだまだ事業所と利用者さんサイドには情報の非対称性があるので、その辺りをどんどん啓発するのも我々の役目!

このように利用者さんや利用者さん家族とのコミュニケーションの中でリハビリについてをしっかりと伝えていくということはこれからも時代必須です。

デイサービスでの理学療法士の仕事とは

機能訓練指導員

これはもうデイサービスの人員基準といってルールです。

(「個別機能訓練加算」の必要人員になっています。)

ということで基本はこの分野の仕事をするということになります。

機能訓練指導員とは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・看護師・准看護師の資格があれば可能。

理学療法士だからこういうことが得意ということは整理しておくと良いですよ。

実際は、個別リハビリの対応をすることもあれば、利用者さんのリハビリメニューを作成することもあるし、計画書などの書類作成をすることもあります。

病院のリハビリのように1対1でひたすら患者さん・利用者さんに対応するということは減るのは確実かと思います。

(大規模のデイサービスで仕事のグレーゾーンが少ないところを除きます)

リハビリの伝道師

実際のところ、介護分野(特にデイサービス)に転職すると、施設にはリハビリ専門職は私だけ・・・ということも。

特に一般的なデイサービスにいけば利用者定員50人くらいに対してリハビリ職1人なんてこともあります。

こんな環境でリハビリをやるのが無理ゲーと思うかどうかはあなた次第。

個別対応なら確かに無理ゲーです・・・。

ただそういう時こそ、利用者さんに対しての個別対応ではなくてスタッフや利用者さんを巻き込んで、リハビリについての知識を啓蒙していくのが一番効率的でインパクトがあると思います。

病院(特に回復期リハ病院で専門職沢山職場)と比較すると考え方・やり方がかなり異なり戸惑うこともあるはずです。

ただ介護分野への挑戦は、リハビリの伝道師になれる可能性も秘めていますよ(マジで!)

セラピスト1人で、大勢の利用者さんや介護スタッフにリハビリ関係の知識を伝えていくんですから。

だからこそ、伝える力、コミュニケーション能力などにフォーカスする療法士も増えているんだと分析しています。

デイサービス職員

国家資格で仕事をしようと思っている人が多いのか、施設の中だとあまり評判よくない療法士がいるのも事実・・。

この仕事しかしません的な。となると、愛社精神がないと見られていることもあります・・(まあ気にしなくてもいいと思うが・・・)

小規模のデイサービスがほとんどですから、病院と違って、送迎や朝の準備や掃除などなど仕事が結構いろいろとあります。

私はリハビリだけやります!なんていうような療法士は実際のところやめておいたほうが良いかも・・。

病院以上にチームワークというかチームプレーの要素が必要になりますので、コミュニケーション能力は必須かも。

もし転職をお考えならその部分も確認しておく必要がありますね。

管理職(オススメ!)

もはや理学療法士は関係ありませんが、この分野で活躍されている方も多いのも事実。

私も7年くらい管理者を務めさせてもらっているので伝えておきます。

・・・

・・

まずは、何かしらのマネジメント経験を積んでおきたいという方にとってはデイサービスの管理者は非常にオススメです。

特に小規模のリハビリ特化型デイサービスでは職員数も10名未満のところが多いでしょうから、ファーストステップにもいいと思います。

これからステップアップしてやろう!とかいずれ会社を作るんだー!というような猛者は、病院で沢山いる先輩がいる環境で昇進を目指すより、いっそのこと小規模デイサービスでマネジメント経験を積んでおくのは非常に有用です。

私自身も、管理者をやる前とやった後では、考え方が変わりました。

もちろん良い方向に・・・。

楽ではないと思いますが、ゼロから会社設立するよりは明らかに楽ですし、いろんな職種の方々に仕事を通じてコミュニケーションをとっていく経験は思ってもなかなか経験できません。

特に今20代後半くらいであれば、一回そういったキャリアプランも考えてみるといいと思います。

こういう紹介会社に登録して、条件だけ確認しておくってのも良いかと。
PT・OT・ST求人!≪MC─介護のお仕事≫

デイサービスで働く理学療法士・作業療法士の給料

やはりみんなが気になる給料問題。

理学療法士・作業療法士の平均年収は、406.2万円とされています。

じゃあどの分野がいいのか?となりますが、勤務形態もいろんな種類があり、なかなか単純比較はできません。

金額だけでいうならば・・・・

病院<デイサービス<回復期病院<訪問リハビリ

という感じだと思っています。

なのでデイサービスに勤めたら給料が大幅アップするということはないです。

(給料アップを望むのなら、デイサービス管理者になっちゃうくらいのスタンスが必要かと思います。)

もちろん休日の日数や勤務形態は働くかを決める大事な条件になりますので、個人の価値観がしっかりと反映されるようにしてください。

今現在、病院に勤めていて昇進して給料をアップさせるということを考えているのなら、いっそのこと人員が不足気味の介護分野にくるというのも1つの選択肢として考えてみてはどうでしょうか??

需要供給曲線を思い出してください!!

まとめ:理学療法士がデイサービスで働くこと

最初にも書いたように、結構デイサービスで働いてるなんていうと都落ち感半端ないって感じる方も多いです。

決してそんなことないと私は思っています。

病院では病院のセラピストの生き方。

デイサービスではデイサービスのセラピストの生き方。

これはそれぞれ違うんです。

もちろん、これをお互いが理解しあえたらベストですが、現状はお互いをdisりあう感じすらあります・・・

切ない。

私がデイサービスで働いて感じるメリット

  • 施設の管理者として働けたことで、修羅場を経験して、人間的に成長できた
  • 利用者さん家族や他職種の方々とのコミュニケーションをとる機会が多く、様々な視野が手に入る
  • 純粋にチームで働くことを経験できる

私が感じるデメリットは

  • 他職種との連携が病院勤務時代と比べて異常に難しい・・
  • 妙に「介護業界って大変でしょ?」って人から言われる・・・

介護で何か気になる方は、ご相談下さい!

ということで、何かデイサービスについてよくわからないとか、なんならデイサービスに就職しようかなって悩んでる人がいたらぜひ阿部に質問してください。

わかる範囲で全力でお伝えします!!

気長に待っております(笑)

関連記事です。

>>療法士にこそ伝えたい「デイサービス概論」

>>失敗しないデイサービスの選び方。現役デイサービス管理者はここを見る!!

スポンサーリンク


The following two tabs change content below.

阿部洋輔

理学療法士(保健医療学修士)。 弟に脳性麻痺という障害があったことがきっかけでリハビリ業界へ。 一般病院勤務→在宅リハ転職→26歳でデイサービス管理者を経て、社内の管理職。施設運営や労務管理で挫折・修羅場多数経験。 詳細なプロフィールはこちらです

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

理学療法士(保健医療学修士)。 弟に脳性麻痺という障害があったことがきっかけでリハビリ業界へ。 一般病院勤務→在宅リハ転職→26歳でデイサービス管理者を経て、社内の管理職。施設運営や労務管理で挫折・修羅場多数経験。 詳細なプロフィールはこちらです