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デイサービスで働いてかれこれ6年。
介護業界で働く理学療法士の阿部(@yousuke0228)です。
デイサービスに就職しようと思うけど、実際どんなことやっているの?
病院とはどんなところが違うの?
と気になる方に向けての記事です。
まずデイサービスを全く知らない方向けの記事はこちら
目次
デイサービスの理学療法士の仕事内容とは?
これは就職するデイサービスの特徴によって変わります。
現在デイサービスは全国で4万店舗以上あり、特徴も様々。
- リハビリ特化
- 認知症対応
- アミューズメント特化
- 入浴特化型
などなど。
まだまだいろんな特徴のデイサービスがあります。
例えば、こんなデイサービスならこんな仕事内容
- リハビリ特化型デイサービス→マシンの操作や負荷量の評価
- 認知症対応デイサービス→認知症の利用者さんの対応(各種ケア手法を使って)
- 入浴特化型デイサービス→入浴動作のリハビリ的評価や動作方法の指導
- レクリエーションが中心のデイサービス→リハビリの要素を入れたレクリエーションプログラムを作る
まあこれもほんの一例。
専門職(理学療法士)とデイサービスの職員としてのバランス
デイサービスに就職したとなれば、あなたはデイサービス職員。
専門職として「リハビリテーション」のことを担う部分と、一職員として「デイサービスの仕事」を担う部分が出てきます。
これは病院で働いてきた理学療法士にとって受け入れられない部分でもあるようです。
〇〇病院で働いている理学療法士だ!という気持ちが強すぎて、一病院職員であると言う立場を忘れがち。
(とはいえ、私も病院勤務の時はそんな風に思っていました・・・反省しています。)
会社の一員として働くということもお忘れなく…。
割合としてはデイサービスは小規模事業所が多いので、回復期リハビリテーション病院などの医療機関と比較すると職員数が明らかに少ないです。
職員数が少ないということは、担う役割が増えるということ。
ただ単に「私は理学療法士なので、リハビリのことだけします」というスタンスを出しすぎると、デイサービスの職員としての役割に目を向けられませんので、注意して下さい。
このバランスはそのデイサービスの規模や特徴によって異なってきますから、しっかりとチェックしておく必要があります。
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デイサービスの理学療法士の仕事内容の実際
私もやっているデイサービスでの仕事内容。
施設によって若干の違いもあるでしょうが、列挙してみます。
- 利用者さんの送迎(運転)
- 送迎車への乗り込み・歩行介助
- バイタル(体温・血圧・脈拍など)の測定
- お茶出し
- 体操(集団体操など)
- 個別リハビリ
- 食事評価・指導
- 排泄介助
- レクリエーション
- ケアマネージャーへの経過報告などの連絡
- ご家族への介護・生活指導
- 介助方法の評価と他スタッフへの指導
- 物品の買い出し
これは私の例なので、全員に当てはまるわけではありません。
入浴サービスがあるデイサービスであればここに入浴介助や入浴動作の評価なんて部分も出てきます。
デイサービス管理者の理学療法士の仕事内容
今は、デイサービスの管理者になる理学療法士も増えていますので、そういった方であれば、今挙げた項目に
- 職員面談
- 職員採用
- 運営推進会議の調整や開催
(関連記事:地域密着型通所介護事業における運営推進会議の進め方) - 幹部会議への参加
などなど仕事内容は増えていきます。
デイサービスでの理学療法士の役割
基本的には理学療法士はリハビリの部分を担うことになります。
治療職としての理学療法士
病気や怪我を治すことを第一に考える療法士が好きな役割。
デイサービスには既往歴がとてつもなく多かったり、明確な現病歴がない方が多いです。
そしてすべての疾患が機能的に改善傾向に向かうわけでもありません。
機能訓練職としての理学療法士
理学療法士であれば理学療法的アプローチ。作業療法士であれば作業療法的アプローチ。これも一つのプログラムを提供すると言う考え方。
リハビリテーション専門職としての理学療法士
利用者さんに直接的なアプローチをするだけが仕事ではありません。
これは一歩引いて俯瞰した視点が必要。
こういう生活をするとこういうところが問題です!
ここを気をつければ、この目標が達成できるでしょう!
などリハビリアドバイザーと言った方がいいかもしれません。
職場の一員としての理学療法士
今までの3つとは明らかに毛色が違いますが、これは絶対覚えておくことです。
もはや理学療法士は関係ありません(汗)
ただしこの視点をなくすと、組織の中でのリハビリ業務を担う以前の問題になってきますのでご注意ください。
デイサービスで理学療法士が働くメリット
集団リハビリ思考を得られる
病院と比較して利用者さんと理学療法士が1対1で関わる場面が限られます。
それによって1対多の集団リハビリ的要素を学ぶことができます。
関連記事:集団リハビリは未来のスタンダード〜集団リハの効果とメリット〜
利用者さんとの距離が近い
病院と比べて、利用者さんや利用者さんのご家族の距離が近いです。(これは在宅分野ならでは)
これは病院で働いていると気づきにくいのですが、やはり病院にいる時の利用者さんは外の顔なんです。
在宅のサービスというのはそれだけ利用者さんの本当の顔に迫れるチャンスがある場所です。
いろんな立場の方とのコミュニケーションで視野が広がる
利用者さん家族や他職種の方々とのコミュニケーションをとる機会が多く、様々な視野が手に入ります。
反対にいうと専門職だけでの会話の数が減っているということになりますが、専門性というのは一般の方に理解されて時初めて意味が出てくるので、そんな働き方も良いのではないでしょうか。
デイサービスで理学療法士が働くデメリット
他職種との連携が病院勤務時代と比べて異常に難しい・・
メリットとデメリットは表裏一体の関係ではありますが、日常的に全スタッフや利用者さんのコミュニケーションを意識する必要がありますから、結構大変。
1人で干渉されず黙々と働きたいという方にとっては、小規模のデイサービスは向いていないかもしれません。
仕事内容が曖昧な部分が多い
デイサービスは多くは小規模事業所です。
良くも悪くも仕事が属人化してることも多いです。
ですから理学療法士としての仕事は、ここからここまでですと明確に決められてるところは少ないです。
なんでもチャレンジ!というのが苦手な方やきっちりと決めないと働けない方は大手の事業所か他の分野が良いと思います。
私がデイサービスで管理者として働いてよかったと思う部分はこちらに書いています。
▶︎デイサービス管理者の現役理学療法士が伝えるデイサービスの仕事と魅力
ということで、デイサービスの仕事に興味が出たらこういったサイトを覗いてみてください。
デイサービス業界を盛り上げましょう!!
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阿部洋輔
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