皆様おはようございます。
理学療法士の阿部洋輔です。

2016年5月15日 日本経済新聞朝刊はグリーフケア
リンク:遺族に寄り添う「グリーフケア」 介護職員75%「知らない」
という記事。
そもそもグリーフケアとは・・・
死別を経験しますと、しらずしらずに亡くなった人を思い慕う気持ちを中心に湧き起こる感情・情緒に心が占有されそうな自分に気づきます(喪失に関係するさまざま思い:「喪失」としてまとめます)。また一方では死別という現実に対応して、この窮地をなんとかしようと努力を試みています(現実に対応しようとする思い:「立ち直りの思い」としてまとめます)。この共存する二つの間で揺れ動き、なんとも不安定な状態となります。同時に身体上にも不愉快な反応・違和感を経験します。これらを「グリーフ」と言います。グリーフの時期には「自分とは何か」「死とは…」「死者とは…」など実存への問いかけをも行っています。
このような状態にある人に、さりげなく寄り添い、援助することを「グリーフケア」と言います。日本グリーフケア協会HPより引用
参考サイト:一般社団法人日本グリーフケア協会
今後の地域包括ケア時代に向けて
地域包括ケアシステムが完成するということは
人の最後の場所が医療機関→在宅に変わっていくことも含まれます。
1975年に日本では在宅での看取りより、病院での看取りが増えたとされます。
昔の日本に戻るというわけではありませんが、在宅の重要性がどんどん増していきます。
その中で、このグリーフケアを介護業界もしっかりと学んでいくことが必要です。
日経新聞の最後には、介護職員によるグリーフケアが介護保険外のサービスとして
提供できないかというところにも言及されています。
もちろんサービスとして提供できることが増えるのも大切ですが、
全てが金銭で表されてしまうことに違和感があるのも事実・・・。
まずは現場レベルでどんなことから始めていけばいいのか、これを考えるきっかけになりますね。
阿部洋輔
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