健康日本21で学ぶ高血圧のポピュレーションアプローチ〜理学療法士に求められる視点〜

皆様おはようございます。

理学療法士の阿部洋輔です。

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平成28年3月28日の日本経済新聞にこの記事、興味深い。

医出づる国Q&A(4) 減塩運動・歩道の整備… 社会全体を健康に

社会全体を健康にするために今までのハイリスクアプローチだけでなく、ポピュレーション・アプローチも行っていこうと。

そもそも、ハイリスクアプローチ、ポピュレーションアプローチってご存知でした?

ハイリスクアプローチとは?

疾患を発生しやすい高いリスクを持った人を

対象に絞り込んで対処していく方法。

(メンタルヘルス研究所より引用)

ポピュレーションアプローチとは?

多くの人々が少しずつリスクを軽減させることで、

集団全体には多大な恩恵をもたらすことに注目し、

集団全体 の分布をシフトさせる手法。

これは、ハイリスクのみならず、境界域、正常高値の人々が持つ

それぞれのリスクの減少も期待するという考え方である。

(日本看護協会 資料より引用)

アプローチの種類

ポピュレーションアプローチには類型があり

1) 参加率の高い既存の事業を活用

2) 義務教育と連携   

3) 環境整備   

4) 税・経済的誘導、インセンティブ・企業の取り組み   

5) 法令による社会通念の形成  

などがあるようです。

健康日本21

健康日本21では,食生活・身体活動・飲酒などの対策推進によって、国民の収縮期血圧平均値を10年間で 4mmHg低下させることを目標としているそうです。(いわゆる下の血圧の数値を4下げるということ。)

大したことないようにも感じますは、これにより脳卒中死亡数が年間約1万人、冠動脈疾患死亡数が年間約5千人減少すると推計されています。

これはまさに健康増進法ですから、5)法令による社会通念の形成 に当たる対策ですね。

また道路を整備することで、地域の人がウォーキングしやすくして、健康にしちゃおうというアプローチは3)環境整備に当たりますね。

まとめ:理学療法士が持つべき視点

理学療法士の転倒予防教室なんかは1)参加率の高い既存の事業を活用 との連動させると、非常に効率良く健康にアプローチができるでしょう。

予防をもっと頑張っていかないといけない理学療法士。

「1対1」の関わりをしていくのが当たり前な職種ですから「1対多」や、ある集団全体に働きかける方法などは学んでいく必要がありそうです。

やはり予防分野においては、「1対1」では限界があります。

もっと効率良く多くの方の健康に役立っていくには、ポピュレーションアプローチが必要です。

1対1という個別的対応が得意なセラピストが集団をチェックするという俯瞰した眼を持てたらとても素晴らしいですね!!

長年やってきた常識を一回疑う良いチャンスです。

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阿部洋輔

理学療法士(保健医療学修士)。 弟に脳性麻痺という障害があったことがきっかけでリハビリ業界へ。 一般病院勤務→在宅リハ転職→26歳でデイサービス管理者を経て、社内の管理職。施設運営や労務管理で挫折・修羅場多数経験。 3Kといわれる介護業界で楽しく働くヒントを発信すべく【介護業界で働く理学療法士のブログ】運営。

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