皆様おはようございます。
理学療法士の阿部洋輔です。
専門職の効率的配置などに関して資料です。
リンク:地域包括ケアシステム構築に向けた制度及びサービスのあり方に関する研究事業報告書
関連記事:理学療法士の効率的配置とは?〜NHKスペシャル介護危機を見て〜
「利用者」のための専門職に加え、「地域」のための専門職を
○専門職は多くの場合、自らの持つ専門知識や技術を最大限に用いてサービス提供する業務を通じて、利用者や患者の抱えている問題や課題の解決を図っている。地域包括 ケアシステムを表す植木鉢の絵においては、「医療・看護・介護・リハビリテーション・保健・福祉」は葉として表現されている。
○ しかしながら、2040 年までの後期高齢者や要介護者の増加と同じペースで専門職を増員しつづけていくことは、現実的には困難であろう。むしろ、地域包括ケアシステムの中では、専門職が個々の「利用者」に対してサービス提供を行う日常業務は当然として、さらに、「地域」に対する貢献が今後の役割として期待されている。
○ たとえば 2015 年度の介護保険法改正で地域支援事業に新たに位置づけられた「地域リハビリテーション活動支援事業」は、介護保険施設や病院等に所属するリハビリテーション職種が、地域住民や他の法人などに対して技術的な支援を行う場合に、所属元の施設等に財政的な手当を行うことができる制度である。他法人の訪問介護事業所の訪問に同行し、リハビリテーション職種としての助言を行って訪問介護員の技術レベルの向上に貢献し、さらに地域ケア会議に参加して自立支援に向けた技術的な助言を行い、住民主体の体操教室の立ち上げ段階に体操指導で関わるなどの形で、地域の活動に貢献することが想定されている。
○ 専門職の知識や経験をより地域の中に広く浸透させる工夫によって、それぞれの住民や他の専門職種が取り組める内容がレベルアップするような支援の方向性も、人口減少社会においては大切な取組である。
新スペックのセラピスト
何度も言うようですが、重要な話。
個々の利用者にサービス提供を行うことは当然として、
地域に対する貢献が今後の役割として期待されている。
全セラピストが自分の勤める施設と地域の兼任くらいのつもりでないとやっていけない。
地域というのを、自分の住んでいる街にするのか
はたまた働いている街にするのか、いろいろと選択肢はあるでしょう。
一つの施設や会社に閉じこもるではなくで、どんどん他事業所・他職種・地域と
つながりをつくっていけるセラピストが求められています。
専門職の働き方ががらっと変わってくるポイントでしょう。
今ある働き方の延長線上ではなく、ここで示されるこのゴール(2025年あたり)の
働き方にするには自分がどう動くべきなのか。考えながら進んでいきましょう。
関連記事:人口動態から見る理学療法士の働き方〜3倍の結果が出せる人材へ?〜
阿部洋輔
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