医療介護職に就けば社会貢献できるなんて安直な考えだ

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理学療法士の阿部(@yousuke0228)です。

 

人の役に立ちたい。

直接人と関わりたい。

社会貢献がしたい。

そんな気持ちで医療介護の仕事に就いた方も多いのではないでしょうか?

 

私自身、障害のあった弟の存在もあり、誰かの役に立ちたいという気持ちもあって高校1年生の時から理学療法士を目指しました。

気付けば理学療法士になって10数年。

決して社会貢献しているかどうかは職業でなんか決まらないということになんとなく気づいてきました。

医療介護職を選べば社会貢献できるなんて安直な考え方です…。

今は社会貢献をしたいという目的で「職業」を決めている時代ではないです。

 

医療介護職に就けば社会貢献できるなんて安直な考えだ

きっかけは大創産業。

先日カンブリア宮殿で大創産業(100円ショップのダイソー)の放送を見ました。

そういった会社が、障害者雇用やそれを意識した施設作りをしているわけです。

まさかダイソーの話の中で、デイサービスなんて言葉が出てくるとは思っていませんでした…。

 

 

医療介護業界は、利用者さんに直に触れ合えるから「やりがい」があって「社会貢献」出来ていると思ったら、それは安直。

社会貢献の仕方なんて無限にあるわけです。

 

  • 100円ショップも
  • アパレルも
  • ITも
  • 金融も

どんな仕事でも社会貢献できるんです。

そもそも誰かの役に立っていなければ、その仕事(会社)は成立しないんですから。

当たり前の話ですが、なぜか見落としがちになってしまいます…。

 

医療介護職の勘違いはその資格があればすでに役に立てていると考えていること

医療介護職は普段から患者さんや利用者さんとのふれあいがあり、「ありがとう」と言ってもらえる機会が多いです。

そのため自分は役に立てていると勘違いしやすい環境にあると思います。

要するに麻痺しやすい。

決して「資格」があるから役立てているわけではないです。

良い医師・看護師・理学療法士もいれば、悪い医師・看護師・理学療法士もいます。

これは当たり前の話ですよね?

 

結局は「自分にできる役立ち方」を考えておかないといけない

資格を持っている自分に意味なんてなくて、結局はその上で自分には何ができるかということが大事。

「理学療法士であるあなたが素晴らしい」ではなく、「あなたが理学療法士だからこそできる貢献は何か」というところまでちゃんと落とし込む必要があります。

資格抜きでちゃんと患者さん・利用者さんに役立てるのだとしたら、きっとその資格も役立ちます。

医療介護職なんだけど、その資格とか職業なしに勝負できる自分でありたいなと思う今日この頃。

資格は手段で目的ではないんです。

 

「やりがい」があると思って医療介護職を選びました…。

 

これは自分本位な考え方で、患者さんや利用者さんにとってはある意味暴力かもしれないですね。

私も日々精進します。

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阿部洋輔

デイサービス管理者の理学療法士/保健医療学修士/介護業界10年/介護業界で働く施設のマネジャーやリーダー、介護が必要な家族を持つ方に向けて情報を発信しています/みんなの介護「介護の教科書」コラム執筆しています/2人の娘の父/詳細なプロフィールはこちらです

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