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みんなの介護の介護の教科書でコラム執筆中の阿部(@yousuke0228)です。
未来投資会議でもピックアップされた保険外リハビリサービスを提供する脳梗塞リハビリセンター。
先日、2018年4月にオープンした池袋店にお邪魔し、早見会長と唐沢先生に施設のことや展望を伺ってきました!
いわゆる「保険外サービス」は国も推進しており、これから一般的になってきます。
私たちのように医療保険・介護保険下で働いている専門職こそ「保険外サービス」を理解している必要があります。
ぜひとも情報提供できる専門職になっていきましょうっ!
目次
脳梗塞リハビリセンターとは?
医療保険や介護保険の中でのリハビリでは満足できなかった利用者さんたちに向けられた第3のサービス。
脳梗塞リハビリセンターという名前からもわかるように、脳卒中後遺症の方のリハビリに特化しています。
要するに脳卒中の後遺症の方たちが医療保険や介護保険を使わずに、自費でリハビリを受けることができる施設です。
私自身、介護保険領域(訪問リハビリやデイサービス)で働いていると。
利用者さんから…
- もっと1対1でリハビリしてほしい
- もっと個別的な対応を増やしてほしい
- 集団体操はやりたくない
- もっと長い時間リハビリをしたい
という訴えが多く聞かれます。
皆さんも何回も聞いてますよね?
脳梗塞リハビリセンターはこのように感じる利用者さんのために出来たと言っても過言ではありません。
社会保障制度下では対応が難しい「隙間」を埋める存在なのです。
脳梗塞リハビリセンターの主なサービス
脳梗塞リハビリセンターの有名なサービスといえば、マンツーマンで行う専門職によるリハビリです。
ただ、それだけではありません。
主だったものでも
- 60日間改善リハビリ(完全マンツーマンリハビリ)
- リハビリコーチ(オンラインリハビリ)
- 歩行支援ロボットを利用したリハビリ
があります。
60日間改善リハビリ
内容は
- 完全なマンツーマンのリハビリ
- 1回2時間のマンツーマンリハビリが16回
- 各種自主トレ指導付
- 価格:27.5万円
このサービスがまさにマンツーマンのリハビリを求めていた方に向けてのサービス。
価格については人によって感じ方が異なるでしょうが、行っているサービスは一番イメージしやすいです。
リハビリコーチ(オンラインサービス)
内容は
- リハビリ専門家に相談
- 専門家の指導にもとづく自主リハビリ
- アプリでリハビリ動画が見放題
医療介護業界は今の世の中のICTの流れから考えると遅れています。
こういったサービスが一般化すると労働集約型だった専門職の働き方を変えてしまうのではないかと考えています。
まだまだ情報リテラシーが高い人しか使えないという課題はあるようですが、どう考えてもこれからは遠隔医療や遠隔リハビリ、遠隔相談の時代になります。
提供するだけでなく、利用してみたいものです。
歩行支援ロボット(RE-Gait)
現在、HALやHONDA歩行アシストなど色んな歩行支援ロボットが利用されています。
ただどのロボットにも長所と短所があります。
中重度者の方にも対応できるが、装着時間がかかるとか…
どうしても歩行の介助量のレベルとロボットの装着時間は反比例しますね。
RE-Gaitは
- 足関節だけに着ける
- 片足で1kg
- 装着器具はズボンのすそに収まる
という特徴がある歩行支援ロボットです。
サービスの詳細はもちろん脳梗塞リハビリセンターのホームページで!
脳梗塞リハビリセンターの利用者さんはどういった方が多いのか?
介護保険領域で働いている人は驚いてはいけません…。

利用者さんの半数近くが60歳以下っ!
また唐沢先生曰く、「利用者さんたちの本気度が違う」ということ。
利用者さんももちろん自費だからということだけではなく、機能を改善させたいという思うの非常に強い方が多いということでしょう。
介護保険を使う方たちの年齢層のボリュームゾーンは80代(平成29年のデータ)になっていますから、年齢層のこの違いは明らかです。
介護保険領域で働く方が押さえておくべき若年者のリハビリテーションのポイントは
- 若年患者は神経学的な回復をしやすい
- 若年者のリハビリテーションは神経学的な回復をしやすく特有の社会問題があるという視点を持って進められる
- 若年患者の場合、職業上の問題はなおざりにされることが多い
(引用:若年脳卒中患者のリハビリテーション)
ということ。
一般的に介護保険でリハビリを受けている高齢者の方と比較すると、若年者の方達にはこのような違いがありますから、それを理解した上で情報提供をすることが良さそうですね。
専門職として押さえておかないといけないこと
自費・保険外サービスについて
セラピストは
- 保険外のリハビリ
- 自費のリハビリ
と聞くだけでアレルギー症状が出る方も一定数います。
それは数年前にもいろんな問題がありそこについて整理が出来ていないから。
保険外っ!とんでもないっ。
自費っ!?そんな高いサービスは使えないよっ。
本当にそうでしょうか?
短絡的に考えることを一度やめて、本当に利用者さんの気持ちになってどういったことが必要とされているか考えてみましょう!
治療技術はボバース、川平法、多岐にわたるが何でもあり
多くの専門職が知りたいのは脳梗塞リハビリセンターの専門的治療の部分だと思います。
治療手技は
- ボバース
- ︎川平法
- ︎認知運動療法
などなど
なんでもありだそうです。
懐が広いです…。
それは、利用者さんの改善に重きを置いているから。

手技や方法(登るルート)が違っても、利用者さんの改善(山の頂上)につながれば良い!というイメージのようです。
脳梗塞リハビリセンターには改善度を測定する項目が120以上もあるそうですから、これを着々と進めるということ。
結果にコミットとはこのことかもしれません。
本当に大事なのは利用者さんへの正確な情報提供
ただうわべだけを見て
- 脳梗塞リハビリセンター良いっ!
- やっぱり自費リハビリは高いよ!
ではなく、
- どういった利用者さんに対して
- どんな希望やニーズがあるから
- この価格
というように困った利用者さんやその家族に情報提供ができれば、それは直接治療をすることと同じくらい価値のあることと思います。
「保険外サービス」を知ることで、自分たちのやっている「保険内サービス」との線引きがより明確になりますね。
そしてお互いの強みと弱みをうまく補完し合えばいいのです。
まずは「保険外サービス」にアレルギー反応を起こさずに、しっかりとどんなサービスかということを理解して、利用者さんに提供できるようにしておくことですね。
全ては正しく知ることから始まります!!
最後に
今回取材させていただいた池袋店は脳梗塞リハビリセンターの10店舗目となるようですが、まだまだ事業拡大されるようです!
脳卒中の後遺症の方のリハビリに携わる専門職であれば非常に魅力的な職場ともいえます。
そして事業拡大につき優秀なスタッフを募集しているそうなのでぜひ情報を定期的にチェックしてみて下さい!
早見会長と唐沢事業部長にはとても丁寧にお話ししていただきました!
一般の方向けの情報としましては、今後みんなの介護の「介護の教科書」に掲載されますので、そちらのチェックもよろしくお願い致します!
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阿部洋輔
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