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介護報酬改定の話が真っ盛り。
デイサービス関係では「Barthel index」の話が多いですね。
通所介護におけるこの流れをうまく施設運営に生かしていけないか模索中です。
今までは専門職だけが評価を担っていればよかったのでしょうが、これからは介護職のスタッフにも評価の眼が必要になるというすごい時代。
専門職がいなくなればいいと思っている私にはとても良い話。
※2017年12月16日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2018年3月18日に再度公開しました。
なぜ今バーサルインデックスが注目されているか?
最近の社会保障審議会介護給付費分科会でも話題になってます。
結局デイサービスでも機能改善をしたい・させたいというニーズがあるので、ADL(日常生活活動)能力の変化をチェックするために、何かの評価項目を使う必要があったということ。
理学療法士の養成校でもバーサルインデックスを習いましたが、ここまで一気に日の目を見るものだとは思っていませんでした。
リハビリ専門職が行っているような評価を介護スタッフが担えるようになれば、また人員の効率的活用が進められるというロジックでしょうか。
平成30年度の介護報酬改定では結果的には「ADL維持等加算」が、新設されました。

ADL維持等加算の詳細(引用:資料1 平成30年度介護報酬改定の主な事項)
リハビリ職種がデイサービスにいる意味
私自身は「評価の眼」の役割だと思っています。

マニュアル通りのトレーニングをするという時代は終わってしまいました…。
その利用者さんの個人の状態に合わせていかにサービスを提供できるか。
そのために「評価の眼」が必要。
今後はスタッフ全員で常に動作能力や機能評価を定期的にチェックしていくことが必須となります。
自立支援介護という概念も広まっていますし、その流れは避けられません。
リハビリテーション専門職の役割は「評価の眼」だけでなく、施設の介護スタッフにも「リハビリテーションの概念を伝えていく教育担当」ということになりそうです。
介護職がバーサルインデックスを使っていくのを当たり前にするには、リハビリテーション専門職の頑張りが必要です。
介護スタッフの役割
- バーサルインデックスの概念を知る
- ケアプランを読み込んでもらう
- 評価用紙を使って利用者さんに聴取
- 点数を算出する
- 問題点や課題を見つけて報告
- リハビリスタッフからのフィードバックを受ける
まずは教育的な意味も込めて、こんな流れをイメージしています。
ただこれが成功してスタッフ全体のレベルが底上げできれば、施設のレベルも上がりますね!
バーサルインデックスでの評価をする前に
決して点数をチェックすることが目的ではないです。
「リハビリテーション」の理念に沿って、利用者さんがどの部分を課題だと感じていたり、どういう目標があるのかを確認し、スタッフがその理念通りに動けるようにするためのツールに過ぎないと思っています。
実際のところ「ADL」だけを確認するのでは生活の全ては見えません。
業務として「点数を測る」ということにフォーカスしてしまうと、そもそもの意味や目的は置いてしまいがち。
何のためにこの評価をしているのかという意味を常に思い出してもらう必要があります。
平成30年度介護報酬改定で新設された加算をみると…
- ADL維持等加算(Ⅰ)3単位/月
- ADL維持等加算(Ⅱ)6単位/ 月
びっくりするほどの薄い単位となりました…。
取得しない施設が多発するはずです。
加算は大事ですが、やっぱり施設の軸が大事ですね!
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阿部洋輔
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