辛い実習おさらば!理学療法士の教育システムが変わる!?〜第1回 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会〜

介護業界で働く理学療法士の阿部(@yousuke0228)です。

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気づけば、理学療法士10数年目になっておりました。(細かくは忘れた・・)

もう臨床実習でレポート終わらない、寝られない、睡眠不足・・・と言っていたのは10数年前の記憶ということになります。

将来療法士を目指す皆さんには朗報です。

第1回 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会が開催

検討会のポイントは

  • 総単位数の見直し
  • 臨床実習の在り方
  • 専任教員の要件

のようです。

1.総単位数の見直し

ここに関しては割愛。

2.臨床実習の在り方

臨床実習では辛い思いをされた方が多くいると思います。

私もその一人・・。

現在の臨床実習指導者の要件は以下のようになっています。

引用:第1回 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会(資料)

 

ということで、臨床経験が3年以上あれば、指導者になれるというすごいシステムなのです・・(汗)

そしてそれに対する必要な研修や教育方法なんてことは一切習いません・・。

私も病院勤務の時にはそんな経験でいろんな学生に指導していたと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱい。

今ならもう少しましな指導ができると思います。

他職種の要件をみるともう改善せざるをえません。

引用:第1回 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会(資料)

他職種がこんな状況なんてことは全く知りませんでした。

理学療法士・作業療法士の臨床実習の臨床実習指導者の要件って甘くないかなと思ってはいましたが。

Google先生に「理学療法士 実習」なんて入力したら、良い話は1つもありません・・・。

それだけ学生時代の臨床実習はきついということです。

自分自身も泣きそうになりながら実習を修了した思い出があります・・・。

まだ実習がうまくいかなくて療法士の養成校を退学する方もいると聞くと改善したい部分。

実習指導者が、臨床経験5年以上&研修の参加が必要になることで、指導者自身「指導方法」を学ぶ機会が確保できることはとても大切ですね。

学生も指導者もきっとWin-Winになれます。

3.専任教員の要件

引用:第1回 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会(資料)

現在は5年以上の臨床経験があれば、専任教員になれます。

これも他職種の方からみると驚きの教育体制かもしれません・・。

ということで、この専任教員にも一定の教育レベルを求めるということが検討されています。

私自身も7年前くらいに大学院に通っていた頃、某専門学校の教員の先生たちがこぞって通ってらっしゃいました。

この流れを見越しての行動だったのですね・・・・さすがです・・。

大学での療法士教育が当たり前になってくると、そういったキャリアアップが教員側にも求められます。

まとめ:将来の療法士のためにも

激増する療法士の質の確保が大事になっています。

(現場で働く人も教員も、これから療法士になろうとする人も・・・)

2025年問題だけではなく、医療介護職の職員不足もどんどん加速していきます。

私は介護業界の人材不足解消の一翼を療法士が担うのではないかと思っていますので、療法士の量自体が増えていくことは良いことと思っています。

規制緩和でどんどんどんどん養成校が増えていたわけですが、この辺りで一度質の担保ができるといいですね。

将来、療法士になりたいと思う学生のためにも良い変化を望みます!

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阿部洋輔

デイサービス管理者の理学療法士/保健医療学修士/介護業界10年/介護業界で働く施設のマネジャーやリーダー、介護が必要な家族を持つ方に向けて情報を発信しています/みんなの介護「介護の教科書」コラム執筆しています/2人の娘の父/詳細なプロフィールはこちらです

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