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国には借金が1000兆円あります→日本が財政破綻するとかしないとか。
昔からそんな話を刷り込まれているせいか、借金がいくらあっても麻痺状態の昨今。
真山仁さんの「オペレーションZ」を読みました。(Zはついているけど、インベスターZではない。)本を読むきっかけとなったのはNewsPicks WEEKLY OCHIAIで真山仁さんがゲストで出演された回「日本財政をアップデートせよ」を見たこと。
真山仁さんのオペレーションZを読むと、ほとんどの給料を社会保障費から頂いている身として、気が引き締まります…。 pic.twitter.com/Vosn7kb8US
— 阿部洋輔/介護施設マネジャー (@yousuke0228) 2018年10月4日
オペレーションZはこんな小説だ!
明日にも起こりうる危機、国家破綻(デフォルト)。日本国債が市場で吸収されなくなった時、ヘッジファンドが国債を売り浴びせた時、それは現実となる。総理の密命を帯びたチームOZは、歳出半減という不可能で不可欠なミッションに挑む。官僚の抵抗、世論の反発、メディアの攻撃、内部告発――。未曾有の超大型エンターテインメント。
(引用:Amazon商品紹介)
なんか国家破綻だデフォルトだ、いろんな意味で怖そうに感じる小説です。
国家破綻を回避するためには?
国家破綻を回避するための策として考えられたのは、社会保障費と地方交付税交付金をゼロにして歳出を半減させること。
その設定だけで、医療介護業界で働いていてお給料の大部分を社会保障費からもらっている私は非常に衝撃を受けました。
そもそも一般会計歳出の24%は国債の支払いなので、それ以外の予算を1/3にするという無理ゲー的な難易度な訳ですからよくある解決策が提示されるわけがないのです。

(引用:日本の財政を考える)
借金1,000兆円オーバーは数字としては知っていましたが、こうやって内訳を眺めてみるといろいろと歪んでいる点が見えますね。
社会保障費と地方交付税交付金をゼロにするための解決策は?
この小説で提案されていたのは、「全てをお金で解決するという考え方から、互助の思想を基盤とした社会作りへの転換」です。
文章にするとこの1行なのかもしれませんが、これはとてつもなく大きなこと。
互助は要するに住民同士の支え合いというようなことですが、ご近所さんの顔さえ知らないという人がたくさんいる今の世の中。
- ご近所付き合いをしてみる
- 地域での活動に協力してみる
- コミュニティへの参加をしてみる
こういった些細な行動が解決策に繋がっていくのかもしれません。
実際、介護保険関係でもこういった互助に光を見出そうとしていますし。
まとめ:まず私にできること今のシステムを少し疑って見ること
この小説を読んで私ができることはなんだろうか。なさそうだ…。
- 日本は国家破綻なんてしない!
- いやいやギリシャ同様日本も危ないぞ!
という意見は門外漢すぎて言えない。(国のお偉いさん達だっていろんなことを言ってる。)
しかし今の診療報酬や介護報酬システムが盤石かと言われれば、そんなことはないのだろうと考えるようになりました。
現状でも介護保険領域では保険(国のお金)に頼らない保険外サービスが非常に注目を集めていますし、保険で行う事業に関しては当然のようにエビデンスに重きが置かれています。これは時代の変化。自分自身が環境の変化に対して鈍感になっておいていかれないように勉強は続けていかないといけません。
結構重い気持ちになるかもしれませんが、書籍の結論が気になった方はぜひ読んで見てくださいね。きっと江島総理、財務省職員周防を好きになる人も多いはずです!
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阿部洋輔
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