みなさまおはようございます。
介護業界で働く理学療法士の阿部(@yousuke0228)です。
高齢運転者の交通事故対策が始まっています。
認知症の方もどんどん増加すると言われる状況の中で、介護業界に働く者としても無視できません。
ぜひ資料をチェックしてみてください。
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高齢運転者交通事故防止対策に関する提言
まずはこの資料を確認してください。
認知症ドライバーの課題
認知症については、道路交通法上、運転免許の取消し等の事由とされており、医師の診断によって、認知症であることが判明したときは、都道府県公安委員会が、 本人からの聴聞等の手続を経て、行政処分を行うこととされている。 一方、認知症は、認知機能正常から軽度認知障害、認知症へと徐々に進行するものであり、明瞭な境界がなく、また、その原因疾患には多様なものがあり、1度の検査で判断することは困難である場合があるとの指摘がある。 また、高齢者に運転を断念させることによって、認知症の進行を早めてしまうおそれがあるとの指摘もある。
まさしく、その通りで、「認知症」と言っても程度は個人で様々です。
今後は軽度認知症含めると、激増すると言われますから、どこで線を引くかというのは非常にセンシティブな問題。
認知症ドライバーの今後の対策
今後の方策
ア 認知機能と安全運転の関係に関する調査研究の実施
認知症と運転技能との関係を含め、初期の認知症の者等の認知機能に応じた対策の在り方について、医療関係者等とも連携しながら、認知症と運転に関する医学的知見の蓄積や認知症の者等の実態、外国における認知症の者等に対する運転免許制度等も踏まえつつ、調査研究を実施すべきである。
イ 認知症のおそれがある者への早期診断・早期対応
都道府県警察の運転適性相談窓口と市区町村の認知症施策担当部署や地域包括支援センター等の相談窓口との連携を更に強化し、認知機能検査で認知症のおそ れがある(第1分類)と判定された者への早期診断・早期対応を図っていくべきである。
今回の運転だけでの問題だけではなくて、認知症の方々への対応自体まだまだ決まりきっていないです。
ただ、高齢運転者の事故は社会問題化してしまいましたので、早急に対応が求められている状況です。
安全運転サポート車の普及
一時、毎日のように高齢運転者の事故が報道されたこともありましたね。
関連記事:認知症ドライバーによる事故多発〜高齢ドライバー問題は自動運転時代への布石?〜
と言うことで、将来的に活用されていくのは先進安全技術。
それこそ人工知能ということになります。
アクセルとブレーキの踏み間違いなどがかなり基本的な部分で事故が起きているのも事実。
そもそも自動運転が実現すればこの辺りの事故は防げるはず。
国は、自動ブレーキ・ペダル踏み間違い時加速抑制装置を搭載した自動車「安全運転サポート車」(愛称は、セーフティ・サポートカーSというらしい)を普及させたいようです。
先進安全技術の課題
(1)安全サポート車の普及啓発
(2)様々な技術の活用
(3)自動運転の実現に向けた取り組みの推進
自動運転が当たり前になるには、まだまだいろんな業界のしがらみがあるようです。
将来的には高齢者以外も確実に自動運転に切り替わっていくと思いますが、まだここ数年では難しいでしょう。
ただ今、困ってらっしゃる高齢者運転者、認知症ドライバーの方の本人・ご家族は心配な問題です。
まとめ
高齢運転者の事故が続き、ピックアップされてから社会問題化しました。
将来的には自動運転が当たり前のように普及して、高齢者の方々のみならず、一般の方や、子供までもが乗る時代になるかと思います。
ただ短期的には、人海戦術でいかに「認知症」の方を社会で見守れるかということが鍵になりそうです。
・先進技術による自動運転の普及
・認知症の方々が住みやすいまち作り(抽象的だが、こうなってしまう)
このあたりが問題を解決するために必須。
こういった話になると「認知症」というものが悪者扱いされてしまうと困るのですが・・・。
そういうことではなく、認知症になった方にも住みやすいということは、家族や近隣住民の認知症に対する理解度が高いことが必要です。
専門職も一般の方もこういった課題があるということをチェックしていけるということが大事ですね。
ということで、ぜひご一読ください。
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阿部洋輔
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