え?余る理学療法士〜セラピスト飽和時代に向けて〜

皆様こんばんは。
理学療法士の阿部洋輔です。

(2015年9月のブログを加筆・修正。更新日2015年11月29日)

①話題の日経新聞(2015年9月17日朝刊)

かなり話題になっておりますが、日経新聞一面の医出ずる国で、余る歯科医師とともに理学療法士が言及されています。
コラムとはいえ全国紙・日本経済新聞の一面です。

理学療法士

②理学療法士の働く場所・そして人数

・急性期
・回復期
・維持期

・病院
・地域
・自費

などなど、色々な分類方法があります。

私自身、介護保険分野(地域)のデイサービスで働いている印象からすれば理学療法士は足りません。

以前は回復期病棟がある病院にも勤めておりましたが、地域目線で見ると、回復期リハ病棟にはセラピストが余っているという印象です。

また診療報酬改定に向けて、回復期病棟でのリハビリが9単位から6単位になるのではないかという話すら進んでいるようです。

となると必要なセラピストの数は3分の2で事足りるということになります。

このまま何も規制がかからない前提であれば、20年後には35万人となる理学療法士・・・。

その1/3が必要ないとすると、大変なことです。

 

③今後に向けて

このような課題が提示されると、本来、理学療法士が担うべき範疇は?職域?はどこなのか、どういうアプローチができるのか?という根本的な部分を再考するきっかけになります。

となると、

触るアプローチ、触らないアプローチ。

一対一のアプローチ、一対多のアプローチ。

そのように分類する方法もあります。

 

新しい働き方が求められています。

一対一だけはもう古い。

触らなきゃいけないリハビリも古い。

いろんなやり方が必要。

・比較的余ってる地域で働く人

・足りない地域で働く人

こんな風に前提が違うと、そこで働く理学療法士の働き方は絶対変わると思います。

そもそも一対多で見ないと見切れない。

そんな良い意味での諦めも必要ですね。

今後は、『理学療法士さんって余ってる職業の方ですよね?』という認識のある世の中でどう働いていかなきゃならないのか。

今までとは違う一面も見せていけなきゃ、見捨てられてしまいますね。

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阿部洋輔

デイサービス管理者の理学療法士/保健医療学修士/介護業界10年/介護業界で働く施設のマネジャーやリーダー、介護が必要な家族を持つ方に向けて情報を発信しています/みんなの介護「介護の教科書」コラム執筆しています/2人の娘の父/詳細なプロフィールはこちらです

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