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地域密着型デイサービスの管理者を務めております阿部(@yousuke0228)です。
平成28年4月から小規模デイサービスの大部分は地域密着型デイサービスに移行されました。
その移行に伴い「運営推進会議」という会議を定期的に開催することが必要です。
今回はデイサービス職員にとっての新しい仕事「運営推進会議」についてまとめました。
目次
地域密着型通所介護の誕生
平成28年4月より、小規模型通所介護という括りがなくなり、多くの施設が、新たに「地域密着型通所介護」に移行しました。
今までの都道府県管轄であったものが、市区町村管轄に変更されました。
地域に根ざしてサービスを提供するという目的から「運営推進会議」なるものを開催する必要があります。
これはもともと地域密着型サービスに分類されるサービスでは行われていたことです。
運営推進会議とは
「運営推進会議」とは、「指定地域密着型サービスの事業の人員等に関する基準等を定める条例」及び「指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員等に関する基準等を定める条例」の規定に基づき、地域密着型サービス事業者が自ら設置するもので、利用者の家族や地域住民の代表者等に、提供しているサー ビス内容を明らかにすることでサービスの質を確保し、地域との連携を図ることを目的としています。
引用「横須賀市:地域密着型サービス運営推進会議開催の手引き」
リンク:横須賀市:地域密着型サービス運営推進会議開催の手引き
リンク:南河内広域事務室:地域密着型通所介護における「運営推進会議」について
この運営推進会議、頻度は年に2回以上行うことになっています。
(私は9月と3月にやることをルーチン化しました。)
基本ルールは一緒なのですが、実際の運用の詳細に関しては自治体ごとにルールが定められています。
いわゆるローカルルールというものが存在しますから、インターネットで得た情報がすべての事業者に適応されるではありません。
地域によって若干の違いありますから、必ず管轄する市区町村や地域包括ケアセンターなどへの問い合わせが必要です。
現に、私が勤める地域密着型通所介護施設の管轄では、地域包括ケアセンターの情報の方が、区の動きより進んでいたため、地域包括のケアマネさんによく教えてもらいました。
もともと地域密着型といえばグループホームですから、よく運営推進会議を進める参考例として示されるのが以下の資料。
リンク:認知症グループホームにおける運営推進会議ガイドブック
これもチェックして下さい。
運営推進会議の参加者
一般的には以下の方が参加されます。
- 地域包括ケアセンター職員
- 民生委員
- 近隣事業所のケアマネージャー
- 近隣事業所の職員
- 利用者・利用者家族
- 事業所の管理者
市区町村によっても参加すべき職種やメンバーが異なりますので、確認してみてください。
運営推進会議の内容
会議で扱う内容としては…
- 事業所の運営方針や特色
- 運営状況(日々の活動内容、利用者の様子、利用者数および平均介護度の推移)
- 事故発生状況
- 人員体制
- 研修での取り組み
- 事業所において実施した行事
- 地域において開催された行事等への参加状況
こういった情報を発信するのが一般的。
もちろん確実に内容を決められているわけではないので、事業所の大事にしていることや考え方などをうまく発信する機会にすると良いですね。
運営推進会議の生かし方
新しい仕事「運営推進介護」。
私は、半年に1回というこの運営推進会議の特性を生かして、会議の1ヶ月前に利用者満足度アンケート調査を実施しています。
運営推進会議の議題にしやすいというと語弊がありますが、この会議の頻度を考えると半年に1回は利用者満足度アンケートを取れることになります。
定点観測の事業所評価としても、半分ルーチン的に行えるのでオススメです。
部下の教育にも生かせる
また外部の方々・地域の皆さんに発信できるチャンスです。
やらなくてはいけない仕事であり、運営方法のガイドラインは出ていますので、会議の運営を部下に振ってみるというのも良いかもしれません。
良い点が多くとも、課題が多くとも、目標に向かってこういう取り組みをしていきますということを伝えることができれば非常に有意義な会議になると思います。
様々な調整能力が必要ですから、成長してほしい部下の方にちょっとお願いするのも良いかもしれません。
ゼロからイチとは言いませんが、あまり新しいことに取り組まれたことがない方は、事業所でどういう話を発信していくかや運営方法、どの事業所のどなたを呼ぶのかということを行う中で、良い経験もできるのではと考えています。
地域密着型通所介護の管理者の皆さん「運営推進会議」頑張りましょう!
どちらにせよ、やらなければならない「運営推進会議」。
であれば、なるべく外部の方々への発信と内部の教育に役立てていくことがベスト。
うまく生かすか、面倒くさがるかは運営されているあなた次第です。
関連記事:厚生労働省が考える地域密着型通所介護(デイサービス)の位置づけ
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阿部洋輔
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