少子高齢化と言われ続けて・・・
日本は少子高齢化社会です。
自分が小学校くらいの時からそんな風に習っていたように思います。
当たり前の話ですが、人口構造というのはなかなか変わるものではないんですね。
人口動態変化によって我々リハビリテーション専門職の働き方が変わるのも間違いないでしょう。
関連記事:人口動態から見る理学療法士の働き方〜3倍の結果が出せる人材へ?〜
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高齢者の新分類
ということで、今回話題になっている「新しい高齢者の定義」とは以下のようになっています。
65才〜74才 | 准高齢者(pre-old) |
75才〜89才 | 高齢者(old) |
90才以上 | 超高齢者(oldest-old) |
参考にするべき情報はこちらです。
リンク:高齢者の定義と区分に関する、日本老年学会・日本老年医学会 高齢者に関する定義検討ワーキンググループからの提言(概要)
・准高齢者
・高齢者
・超高齢者
なかなかチャレンジングな話ですね。
平均寿命がどんどん伸びていく中、今現在の65才の方々を「高齢者」と呼ぶのは確かにあっていません。
最近ではアクティブシニアと呼ばれるような、年齢の比べ若くされている方が非常に増えています。
75歳からを高齢者と呼びましょう!という単純な話?
いやいやきっと国の社会保障費の話です。
高齢者の定義を改める意義
この提言では、高齢者の定義と区分を再検討することの意義として
(1) 従来の定義による高齢者を、社会の支え手でありモチベーションを持った存在と捉えなおすこと
(2) 迫りつつある超高齢社会を明るく活力あるものにすること
(高齢者の定義と区分に関する、日本老年学会・日本老年医学会 高齢者に関する定義検討ワーキンググループからの提言(概要)より引用)
が挙げられています。
ということは、高齢者とはいえ
「やれることはやってくださいねー」「できたら税金も納めて欲しいですー」
というニュアンスがあるかなと思っています。
日本の人口推計(2016年12月時点)
新しい高齢者分類となったとして、何が変わるかと推測してみます。
なんと高齢化率が27%から13%。
一気に名目上の高齢化率が半減します。
日本の総人口 | 1億2692万人 |
65才以上人口 | 3443万人(総人口の27%) |
75才以上人口 | 1702万人(総人口の13%) |
リンク:人口推計-平成28年12月報-
これをパラダイムシフトと呼ぶのか?
はたまた単に高齢社会問題を10年間先延ばしする方法なのか?
「高齢者」と呼ばないかわりに「働いて!」
今回のラベルの張り替えの話はここに繋がってきます。
一億総活躍時代とか、生涯現役時代とか、言われ始めているのですから、当然の話。
私が新しい高齢者(75歳)になる40数年後には、「今度は85歳からを高齢者とします」とか言われそうで怖い(笑)
もうそうなってくると、呼ばれ方なんてどうでもよくなってきているハズです。
要は、私達がずっと働けて、あんまり年金が必要にならないように
・定年の年齢の引き上げと
・年金支給の開始を先延ばし
ができれば、万事良しということでしょう。
社会保障費削減のためのパラダイムシフトになるのかどうかはわかりません。
なんか世知辛い気もしますが、まずはどうなるかチェックしていきましょう。
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阿部洋輔
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